市外局番が4桁から3桁になるとなぜ使える番号が増えるのか

2010-10-25


今日、Twitterで「なんでフリーダイヤルって携帯OKのやつとNGのやつがあるんだろう」って呟いてるうちに、実家の市外局番変更のことを思い出した。 平成7年だから15年近く前の話なのだけど、当時 0899-25-xxxx だったのが 089-925-xxxx に変更になった。

ここで疑問なのが、なぜ市外局番が4桁から3桁になると番号が増えるのかということ。

これが089-8xx-xxxxとか089-7xx-xxxxが使えるようになるっていう話なら分かるんだけど頭4桁変わってないですもんね。

調べてみると、市内局番の頭1桁に0と1を使うことができないのがポイントだそう。市内局番が0や1で始まる番号は特定発信番号と言い、使うことができないらしい。 089-90x-xxxx 089-91x-xxxx などのパターンが使えるようになることで、20万回線増え約1.25倍となるそうだ。

理論的に使用可能な番号容量は、

  • 0A-BCDE-FGHJ > 番号容量:8000万
  • 0AB-CDE-FGHJ > 番号容量:800万
  • 0ABC-DE-FGHJ > 番号容量:80万
  • 0ABCD-E-FGHJ > 番号容量:8万
  • 0ABCDE-FGHJ > 番号容量:8千

だが、市外局番の桁数変更の場合、市外局番の末尾1桁を市内局番の頭に移動して実現するケースが多いため、80万→800万とはならない。

知らなかった…電話番号のバリデーションルール書く時にそこまで見ないもんな。

PerlだとCPANに「Number::Phone::JP」というのがあるそうなので、これ使えば良さげ。

ちなみに調べてる中で小ネタとして

  1. 電話番号の頭1桁は「国内プレフィックス」と言い、市外局番ではない。
  2. 過去には、同じ町内であれば4桁ダイヤルするだけで繫がる地域があった。

というネタを見つけた。

1.電話番号の頭1桁は「国内プレフィックス」といい、市外局番ではない。

これは総務省のサイトにも書かれている。

初めの「0」は、国内プレフィックスと呼んでおり、国内通話を示す「合図」です。 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/q_and_a-2001aug.html

東京の03-1234-5678 にアメリカから国際電話を掛ける場合であれば、 011-81(日本の国番号)-市外局番-市内局番-加入者番号 となるので 011-81-3-1234-5678 とするそうだ。

2. 過去には、同じ町内であれば4桁ダイヤルするだけで繫がる地域があった。

これは北海道紋別郡滝上町の例だと、 015829-xxxx のような形になっていて同じ町内であれば内線感覚で4桁ダイヤルするだけで電話できたというもの。 今みたいに携帯電話も無く、電話番号をメモリーに記憶させる機能もない電話の時代には普通に便利そう。

日本一短い電話番号はドコに?(Excite Bit コネタ) – エキサイトニュース

てな訳で、電話番号ネタでした。


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